箱石おひさま発電所紹介

上空写真

1.基本情報

名称 箱石おひさま発電所
所在地 岩手県宮古市箱石第4地割41-35等
発電事業者 箱石ソーラー合同会社
施工会社(EPC) 大和ハウス工業株式会社
総事業費 約50億円
発電規模 AC出力:11,254.4kW、DC出力:15,581.16kW
太陽電池 Jinko製 315kW単結晶:49,464枚
PCS ファーウェイ製 33.3kW
敷地面積 145,000㎡
年間予想発電量 14,867MWh(初年度)
運用開始 2020年3月
FIT買取価格 36円/kWh

 

2.案件概要

本発電所は岩手県宮古市箱石に位置する。箱石地区は広大な面積を有する宮古市の中で、区界高原と三陸海岸の間に位置し、山間部として比較的雪が少なく、日照不足をもたらす「やませ」の影響を受けない好立地条件である。地元地権者から太陽光発電適地の有効活用の要望を受け着手し、20人余りの地権者および周囲の関係者の協力を得て開発が実現した。
敷地内には防災用の沈砂池を5箇所設け、残る敷地に約15.6MWの太陽電池を斜面傾斜に合わせて段々畑状に配置している。
2020年3月に運転開始し、サステナジーは長期安定稼働に向け保守・運用業務を担う。

 

3.資金調達

三井住友ファイナンス&リース株式会社(以下「SMFL」)がアレンジャーとなり、リースを活用したプロジェクトファイナンスにより資金調達を行っている。
発電事業は弊社が基金を拠出する一般社団法人が資本を持つ特別目的会社(以下「SPC」)が行い、SMFLは、SPC向けに太陽光発電モジュール・架台などの発電設備一式をリースし、リース料債権の一部をSMFL信託株式会社に譲渡する。富国生命保険相互会社は譲渡されたリース料債権を裏付けとしてSMFL信託株式会社に融資を行う。

 

4.こだわりポイント

(設計・工事面)
・南北アレイ間の距離を詰めて太陽電池パネルの投資対効果最大化を図る一方、積雪荷重によるアレイ破損を防ぐために十分な地上高(1.6m)を確保し、東西アレイ間の渡り線を積雪荷重が少ない”アレイ上部”に纏めて固縛する対策を施している。
・残置森林、および前方アレイによる陰の影響を軽減するため、マルチ回路MPPT制御可能な分散型PCSを採用。
(環境面)
・宮古市と公害防止協定を締結するにあたり、事業区域および近隣に生息・生育する動植物の調査を実施した。専門家の意見を聴取し、猛禽類(クマタカ)の繁殖期の伐採を避け、希少植物を移植する措置を講じた。事業区域および周辺はワラビが自生する区域であり今後も継続的な繁茂が見込まれる。
(保守・運用面)
・赤外線カメラ搭載型ドローン、IoT等を用いた保守運用の効率化を継続的に検討している。
・事業区域の土地の状況を最もよく知るのは長年居住されている地元の方々である。特に土木関連については、地権者および地元業者様にもご協力頂きながら保守・運用体制作りを進める。

 

5.写真

箱石パネル

箱石地鎮祭

箱石鹿

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