早稲田大学とサステナジーとの産学連携・共同研究により 協生農法向け農業ロボットを新開発

早稲田大学(東京都新宿区、総長:田中愛治、以下、早大)理工学術院総合研究所の大谷拓也(おおたにたくや)次席研究員ならびに同大理工学術院の高西淳夫(たかにしあつお)教授らの研究グループは、サステナジー株式会社(東京都渋谷区、代表:三木浩、以下、サステナジー)との産学連携・共同研究により、ソーラーパネル下で複数種の植物が混生密生する農地環境において移動および種植え・雑草剪定・収穫の3作業が可能なロボットと、その遠隔作業を実現する新たな操縦システムを開発しました。

株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)の舩橋真俊シニアリサーチャーが提唱する、砂漠化地域、土壌が劣化した農地など従来の農業が難しい土地でも実施可能な協生農法を、本研究開発によりソーラーパネル下で大規模に行うことができれば、気候変動対策としての緑化・再生可能エネルギー生産、加えて食料生産も進められることが期待されています。

本研究成果はスイス・バーゼルに本部を置くオープンアクセス専門出版社であるMDPI社発行の『Agriculture』誌に2022年12月21日(水)に掲載されました。
論文名:Agricultural Robot under Solar Panels for Sowing, Pruning, and Harvesting in a Synecoculture Environment

この論文掲載について2023年2月8日(水)に早稲田大学とサステナジーの連名でプレスリリースを配信しました!

本共同研究は2020年4月に開始しており、NEDO「官民による若手研究者発掘支援事業」(第4回)に採択されています。

サステナジーは乾燥地でも生産できるシネコカルチャー(Synecoculture™️、協生農法®)に注目し、太陽光発電と作業を実行するロボットを一緒に導入することで
この農法を大規模化し、年間6万平方キロと言われる砂漠化及び土壌の劣化を止め、生物多様性を回復し、気候変動の回避に貢献するシネコ・ソーラー・ロボティクスプロジェクトの事業化をするべく活動中です。

国内でのロボットの開発、実験を継続すると共に、乾燥地の多いアフリカのケニアでの実証実験を計画しており、2023年中に実証設備の導入を目指しています。

早稲田大学のプレスリリース記事もぜひご覧下さい

協生農法向け農業ロボットを新開発

*「協生農法」は(株)桜自然塾の登録商標です。
*Synecocultureはソニーグル―プ(株)の商標または登録商標です

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