花巻ソーラー紹介
1.基本情報
名称 | 花巻東和太陽光発電所 |
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所在地 | 岩手県花巻市東和町安俵1区 |
発電事業者 | 花巻ソーラー株式会社 |
施工会社(EPC) | 大和ハウス工業株式会社 |
総事業費 | 約6億円 |
発電規模 | AC出力:1,485kW、DC出力:1,960.2kW |
太陽電池 | Yingli製 275kW単結晶 |
PCS | HUAWEI製 27.5kW |
敷地面積 | 32,180 ㎡ |
年間予想発電量 | 2,084,883 kWh |
運用開始 | 2016年11月 |
FIT買取価格 | 32円/kWh |
2.案件概要
花巻ソーラー株式会社(SPC)が、アサノ通運(株)敷地内の未利用地を譲り受けて岩手県花巻市にDC出力1,960.2kWの太陽光発電所を建設。
アサノ通運(株)は、従来よりソフトタンクを用いた液体の往復輸送(http://www.asanogroup.co.jp/softtank.html)によりCO2削減、環境負荷の低減に寄与。太陽光発電事業により更なる環境貢献策を打ち出したいという思惑にも合致し、双方にメリットをもたらす形で事業が成立した。
3. 資金調達
花巻ソーラー株式会社⇔大和ハウス工業(株)間でEPC契約を締結し、EPCへの支払債務を三井住友トラスト・パナソニックファイナンス(以下、SMTPFC)へ譲渡。SMTPFCは取得した設備を花巻ソーラーに割賦販売する。
連系工事費、土地取得費等、一部はSMTPFCからの融資により賄っている。
4. こだわりポイント
・3回路MPPTの分散型PCSを採用することで、事業用地南面に存在する森林陰の影響を最小限に抑えた。
・系統面の制約により、AC出力が当初計画(1,990kW)の約3/4に制限されたが、54台の各PCSに、設計上許容される上限の直列数、並列数で太陽光パネルを接続することにより、土地を最大限利用するパネル配置とした。
・過去の積雪データに基づき設置角度30度、パネル設置高1mとすることにより、積雪による発電量減少を最小限に留めるとともに、パネル下部まで雪が堆積し、パネルの枠にかかる積雪荷重でパネルが破損することを防止した。
・売電先の東北電力(株)より、無制限・無補償の出力抑制を受けるリスクをはらむ案件であったため、当初資金調達が困難とみられていたが、資本金に加えて匿名組合出資を入れてエクイティ部分に厚みをもたせ、かつ、一定額のリザーブを積むことにより、キャッシュフローの安定性を高めリスクヘッジした。
5.事業関係図
6.写真